政治

ブラジル・ダム決壊事故で母親たち、ロンドン裁判で正義を求める涙の訴え

概要

2015年にブラジルで発生したマリアナダム崩壊事故の被害者の母親たちが、ロンドンでの訴訟の最終弁論を終え、涙ながらに正義を求めました。

この事故では19人が死亡し、数千人が家を失い、森林が浸水し、ドセ川が汚染されました。

ダムはブラジルの鉱業会社ヴァーレと英豪のBHPの合弁会社サマルコが所有していました。

ロンドンの高等法院の外で、事故で7歳の息子を失ったゲルヴァナ・シルバさんは、「私の人生を壊した日」と語りました。

この訴訟には60万人以上のブラジル人、46の地方自治体、約2000の企業が参加し、賠償額は最大360億ポンドに達します。

裁判官フィノラ・オファレルは、裁判の終了を告げ、「できるだけ早く判決を出す」と述べました。

5歳の娘を失ったパメラ・フェルナンデスさんは、「正義を求めている」と訴えました。

BHPは、ロンドンでの訴訟はブラジルでの法的手続きと重複していると主張し、却下を求めています。

同社は、ダムの運営や所有権を持っていなかったとし、安定性が損なわれていたことを知らなかったと述べています。

ブラジル政府はBHP、ヴァーレ、サマルコとの間で賠償契約を結びましたが、被害者は関与していないとされています。

原告側の代表は、企業の責任を問うことが重要だと強調し、もし企業が責任を負うなら、それは大きな勝利になると語りました。

ポイント

  1. 2015年のマリアナダム決壊により、19人が死亡し、数千人が家を失う大規模な環境災害が発生
  2. 被災者の家族が6000万ポンド相当の集団訴訟を起こし、正義と補償を求めている
  3. BHPは責任を否定し、すでに80億ドルの補償を行ったと主張している

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参照元について

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