【衝撃】アストラゼネカ、薬価協定でNHS負担10億ポンド増+2億投資凍結危機
アストラゼネカとNHS英米薬価協定の概要
アストラゼネカのCEO、パスカル・ソリオは、政府の薬価合意を「非常に前向きな一歩」と評価したが、ケンブリッジの研究拠点への2億ポンド投資凍結は解除されない可能性が高いと述べた。
12月に合意されたイギリス‑アメリカのエヌエイチエス薬価協定は、10年契約の最初の3年でエヌエイチエスに約10億ポンドの費用をもたらすと見込まれるが、同社は実際の実施方法が不透明であり、多くの革新的医薬品には十分でないと指摘した。
同社は中国で150億ドル、2030年までにアメリカの工場・研究所へ500億ドルの投資を計画しており、米国を「世界で最も魅力的な市場」と位置付けている。
エンハルトゥという乳がん治療薬は、イングランド・ウェールズのNICEで採択されておらず、薬価問題で政府との関係は緊張している。
アストラゼネカは2026年までに年商800億ドルを目指し、現在はブロックバスター薬16品、2030年までに25品を目標としている。
2023年の売上は587億ドルで前年比8%増、利益は11%増と好調で、第四四半期は記録的な155億ドルを達成した。
今後は100件以上の後期臨床試験を進め、今年中に20件以上の結果を公表する計画だ。
NHS薬価協定と投資凍結の注目ポイント
- アストラゼネカのパスカル・ソリオCEOは、英米薬価協定は好材料だが、9月に凍結されたケンブリッジの2億ポンド投資再開には不十分と指摘。
- 同社は中国で150億ドル、2030年までに米国で500億ドルの工場・研究施設投資を計画し、2030年の売上80億ドルを目指す。
- アストラゼネカは英国政府と薬価摩擦が続くが、NHSが3年で約10億ポンド負担する英米薬価協定は供給改善に期待しつつも、革新医薬品には不十分と評価。
アストラゼネカの薬価協定戦略の分析・解説
アストラゼネカのパスカル・ソリオ氏は、イギリスとアメリカのNHS薬価合意を「前向き」だと評価しつつ、ケンブリッジ研究拠点への2億ポンド投資凍結解除には不十分と指摘した。
同合意は10年契約でNHSに初期3年で約10億ポンドの負担増をもたらすが、欧州で未承認の先進医薬品の価格構造が依然として不透明であることが障壁となる。
一方、同社は中国で150億ドル、アメリカで2030年までに500億ドル規模の投資を拡大し、米国市場を「世界で最も魅力的」な市場と位置付けている。
この戦略的シフトは、欧州での価格圧力を緩和しつつ、成長エンジンを米中にシフトさせることで、2030年までに年間売上800億ドル、ブロックバスター薬を25剤に増やす目標達成を狙う。
短期的には英国株価が2%上昇したものの、欧州での価格合意が実務化すれば、ケンブリッジ投資再開や新薬アクセス改善が期待でき、長期的なイノベーション環境の再活性化につながる可能性がある。
※おまけクイズ※
Q. 記事でアストラゼネカが2030年までに計画している米国での投資額はどれですか?
1) 150億ドル 2) 500億ドル 3) 200億ポンド
ここを押して正解を確認
正解:2) 500億ドル
解説:記事では、アストラゼネカが2030年までに米国の工場・研究施設へ500億ドル規模の投資を計画していると述べられています。

