経済

英高利回り競争で伝統銀行から預金1000億ポンド流出、利益も減退

概要

英国の高街銀行は、顧客が従来の銀行からオンライン銀行や建設協会に移行したため、約1000億ポンドの預金を失ったと報告されています。KPMGの専門家によれば、新興の挑戦者銀行や専門的な貸し手、建設協会が高い金利で顧客を引き寄せ、従来の銀行の預金市場シェアは2019年の84%から2024年には80%に減少しました。

また、銀行業界全体で2024年に税引前利益が37億ポンド減少し、パンデミック後の回復に続く初の大きな景気後退を迎えました。業界の株主資本利益率は、2023年のピーク13%から2027年には8%にまで低下すると予測されています。

KPMGは、銀行が競争の激化とコストの増加という大きな変化に適応する必要があると警告しています。高街銀行が顧客を失った背景には、金利の上昇によって貯蓄者に対する利回りが乏しく、利益を上げているとの批判もあります。

銀行のコストは2024年に6%増加し、生産性低下と相まって、さらに利益圧迫のリスクが高まっています。KPMGは、人工知能を活用するなど非伝統的な方法で利益を増やす必要があると提案しています。

ポイント

  1. 英銀はオンライン銀行などへの顧客流出で約10兆円の預金を失った
  2. 業界利益は前年比3,700億円減、収益性も2023年比で3割以上低下へ
  3. 競争激化とコスト増に直面し、AI活用など抜本的な改革が急務と指摘

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