概要
スペインのサバデル銀行は、英国の子会社TSBに対する買収の関心を示す複数の非拘束的な表明を受け、正式な提案があれば検討する意向を示しました。
TSBは英国国内で175の支店を持ち、500万人以上の顧客と5,000人の従業員を抱えています。
サバデル銀行は10年前、ロイズ銀行グループからTSBを17億ポンドで買収し、国際展開を目指していました。
しかし、サバデル銀行はスペインの競合BBVAからの敵対的買収提案に直面しており、TSBの将来に不確実性が生じています。
スペイン政府は両行の統合に反対しており、先月には全面的な審査を実施しました。
BBVAとサバデル銀行が統合すれば、サンタンデールを上回り、カイシャバンクに次ぐスペイン第2位の貸出市場のプレーヤーとなります。
欧州委員会は昨年、外国補助金の審査を完了し、サバデル銀行の買収に反対しないと表明しました。
TSBは昨年11月にマルク・アルメンゴルをCEOに任命し、今年初めから就任しています。
TSBの売却は、10億ポンドから20億ポンドの間で評価される可能性があり、バルクレイズ、ナットウェスト、サンタンデールUK、HSBCなどが潜在的な買い手として報じられています。
TSBはサバデル銀行の声明についてコメントを控えています。
TSBの売却は、英国銀行業界での最近の取引活動の一環として注目されています。
メトロ銀行は、投資会社ポレン・ストリート・キャピタルからの買収提案を受け、株価が上昇しました。
また、アイルランド政府はAIBグループの残りの株式を売却し、金融危機時の最大の国家救済から15年を経て、完全に売却を完了しました。
政府はAIBの2.06%の株式を1株あたり6.94ユーロで売却し、3億500万ユーロを調達しました。
これにより、国家への投資からの総リターンは98億ユーロに達しました。
ポイント
- スペインのサバデル銀行は、英国のTSB部門の売却を検討中。
- TSBは175の支店と500万人以上の顧客を持つ大手銀行。
- TSBの売却は、最大20億ポンドの収益を生む可能性がある。
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