アストラゼネカ、米国上場を直接実施し、ロンドン市場との対等な立場を目指す

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概要

アストラゼネカは、ニューヨーク証券取引所に直接上場し、ロンドン証券取引所での上場と同等の立場にすることを発表しました。これにより、米国の年金基金や投資家を引き寄せ、同社の株式の魅力を高める狙いがあります。ニューヨークでの直接上場は、同社の米国預託証券（ADR）の取引に代わるものです。

アストラゼネカの売上の約43％を占める米国市場では、同社が更なる成長を期待しており、2020年代末には売上の半分を占める見込みです。また、同社の最大の株主は米国のブラックロックで、世界最大のファンドマネージャーです。

同社は本社をイギリス・ケンブリッジに残す意向を示しており、ロンドン証券取引所にも上場を維持します。しかし、イギリス政府との薬価交渉や研究拡大計画の中止が相次ぎ、同社のイギリスへのコミットメントが疑問視されています。

アストラゼネカの上場移転は、ロンドン証券取引所にとって大きな損失となり、政府の介入を促す可能性がありますが、政府は直接的な権限を持ちません。