イギリス財政管理の見直し、OBRの予算監視を年1回に縮小へ

Contents

概要

イギリスの財務大臣レイチェル・リーブス氏は、税金と支出に対する予算責任庁（OBR）の監視を緩和し、財政の均衡を取る方針を明らかにした。

リーブス氏は、OBRに対してイギリスが財政目標を達成したかどうかを年に一度のみ評価するよう指示する予定だと述べた。この変更により、毎年二回の税金引き上げや支出削減の義務を避けることができる。

リーブス氏は、「国際通貨基金（IMF）は年に一回の重要な財政イベントに移行すべきだと提言しており、私はその提言に賛同している」とTimes Radioで発言。これを実現するためには、OBRの予測方法を変更する必要があると述べた。

彼女は、「年に二回の予算予測は、単一の財政イベントを実施するのを難しくしている」と指摘し、短期的な予測を行ったり、経済の変動に基づいた予測を行う方法などを提案した。

ただし、リーブス氏の発言後、IMFがイギリスに対して年に一度の経済予測を行うよう提言したわけではないとする反論も出ている。