経済

自動車整備士不足が深刻化、求人倍率5倍超えで業界の安全に懸念

概要

自動車整備士の求人倍率が2024年度に5.00を超え、日本全体の1.14を大きく上回った。これは少子化の影響で求人が増加し、求職者が減少しているためだ。

求人倍率は前年から0.10ポイント上昇し、100人の求職者に対して509件の求人があったことを示す。

業界の労働力不足は、自動車の安全性への影響が懸念されるとともに、過酷な労働環境と低賃金も一因とされている。

厚生労働省のデータによれば、求人倍率は2020年度の4.50を超えて以来、上昇し続けている。

自動車サービス業の廃業や倒産は2024年度に455件に達し、労働力不足が深刻化している。これにより納車の遅延や受注制限が発生している企業もある。

労働力不足への対策として、トヨタ販売店のNTP名古屋トヨペットでは、紹介者に最大10万円の報酬を支給し、整備士の採用を促進している。

また、ナールネットコミュニケーションズは、提携する修理工場のデジタル化を支援し、少ない人数で効率的に運営できるようにしている。

しかし、整備士免許の申請者数は2024年度に35,504人に減少し、2004年度のピーク時から51.1%減少した。

ポイント

  1. 自動車整備士の求人倍率は2024年度に5.09倍となり、全体平均1.14倍を大きく上回る。
  2. 労働力不足により自動車整備業界の閉業や倒産が増加し、安全面への影響が懸念されている。
  3. 整備士免許の申請者数は2024年度に35,504人と過去最低を記録し、減少が続いている。

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