BPのキャストロル株式売却の概要

BPは、同社の潤滑油事業であるキャストロルの65%の株式をアメリカの投資会社ストーンピークに売却することに合意した。この取引の評価額は負債を含めて101億ドルに達する。BPはこの取引によって35%の株式を保持し続け、2024年末に完了する見通し。これは、アクティビストヘッジファンドであるエリオット・インベストメント・マネジメントからのコスト削減と負債の削減要求に応じた、BPの200億ドルの資産売却計画の一環である。

BPは、今後得られる60億ドルの売却益を26.1億ドルの負債返済に充てる方針で、暫定CEOのキャロル・ハウルは、この取引によりBPのバランスシートが大きく強化されるだろうと述べた。また、新しい会長のアルバート・マニフォールドは、以前の再生可能エネルギーへのシフトが失敗した後、戦略の大幅な見直しを監督している。新CEOにはウッドサイド・エナジーのメグ・オニールが来年4月に就任予定である。

キャストロルの事業は自動車および産業用の潤滑油を含み、データセンター向けの冷却液も開発している。BPの株式保有により、同社はキャストロルの成長計画に関与し続け、2年間のロックアップ期間後に株式を売却するオプションがある。取引のニュースを受けてBPの株価は上昇し、2023年度は約6%の上昇を見せている。

また、ノースシーの大手油とガスの請負業者であるペトロファクは、資産ソリューション事業をアメリカのCB&Iに売却する合意に達した。この取引の詳細は明らかにされていないが、ペトロファクは昨年10月に管理下に入ったばかりであり、3000人の従業員がCB&Iに移籍する予定である。




BPキャストロル売却の注目ポイント

  1. BPはUSの投資会社ストーンピークにキャストロル事業の65%を売却する。
  2. 売却額は101億ドル、BPは35%の持ち分を保持し共同事業を継続。
  3. この取引で得た60億ドルは、BPの負債削減に活用される予定。

BPキャストロル事業の分析・解説

BPが米国の投資会社ストーンピークに潤滑油事業であるキャストロールの65%の株式を売却することは、同社の戦略的再構築の一環として重要な意義を持つ。

この取引は、BPの資産売却計画の一部であり、20億ドルの資産を売却し、債務を削減する圧力に応えるものでもある。

キャストロールの売却による60億ドルの収益は、BPの債務軽減に充てられる予定であり、これにより財務基盤の強化が期待される。

この取引は、BPが複雑な事業構造を簡素化し、利益重視の経営へとシフトする意図を示している。

今後の展望として、BPはキャストロールの成長戦略に引き続き関与しつつ、焦点を油ガス部門に戻すことで市場競争力を高めることが求められる。

また、トレンドとして、このような事業再編はエネルギー業界全体で見られるものであり、特に再生可能エネルギーへの対応を模索する中、業界の構図が変わることが予想される。

※おまけクイズ※

Q. BPがアメリカの投資会社ストーンピークに売却するキャストロル事業の株式割合はどのくらいですか?

ここを押して正解を確認

正解:65%

解説:BPはキャストロル事業の65%の株式をストーンピークに売却することに合意しました。




詳しい記事の内容はこちらから

参照元について