概要
米国のドナルド・トランプ大統領が提案した国家暗号通貨準備基金の創設には、議会の作業が必要であり、実現には時間がかかる可能性がある。
月曜日、ビットコインの価格は約10%急落し、貿易戦争の激化と米国の暗号通貨準備基金創設に対する不安が投資家をリスク回避に向かわせた。
トランプ大統領の発言を受けてビットコインは一時上昇したが、実現の可能性に対する懸念から急落した。
Forexliveのアダム・バトン氏は「すべてが売られている」と述べ、暗号通貨投資家の間でリスク回避が進行中であると指摘した。
ビットコインは最終的に9.47%下落し、1ビットコイン85,321.69ドルとなった。
エーテルは15%以上の下落を記録し、XRP、カルダノ、ソラナなどの主要暗号通貨も20%近く下落した。
トランプ氏がメキシコやカナダからの輸入品に25%の関税を確認したことが、暗号通貨価格に影響を与えた。
貿易戦争に対する懸念は、米国経済成長の鈍化に対する不安と相まっている。
トランプ氏は、国家戦略準備基金に使用できる暗号通貨としてビットコインやエーテル、XRP、カルダノ、ソラナを挙げた。
この準備基金は、主に裁判で押収されたデジタル通貨や制裁対象の個人・企業の資産から創設される。
業界内では、考慮される通貨の多様性に対する懸念も表明されている。
コインベースのCEOブライアン・アームストロング氏は、準備基金の保有をビットコインに限定することが最良の選択肢であると述べた。
トランプ氏の発言後、投資家は購入に走ったが、実現可能性に疑問を持つようになった。
この準備基金の創設は米国議会を通過する必要があり、立法化には時間がかかるとバトン氏は警告している。
ポイント
- トランプ大統領の国家暗号通貨準備基金構想実現には議会の作業が必要。
- 暗号通貨市場は貿易戦争と準備基金への疑問でリスク回避が進行。
- ビットコイン価格は一時9.47%下落し、他の主要暗号通貨も大幅に安値に。
詳しい記事の内容はこちらから
参照元について
