経済

日本の実質賃金が1.8%減少、物価上昇が影響し春闘の結果に注目集まる

概要

日本の実質賃金は、1月に前年同月比で1.8%減少し、3か月ぶりの減少となった。

これは、食品やガソリン価格の上昇が影響していると政府のデータが示している。

名目賃金は、基準賃金と残業代を含む労働者の平均月収で、295,505円に2.8%増加し、37か月連続で上昇した。

しかし、名目賃金の上昇は、賃金データに使用される消費者物価の4.7%の上昇に追いついていない。

ガソリン価格を抑えるための政府の補助金削減や、米や新鮮な野菜の高騰がインフレを助長している。

厚生労働省の担当者は、価格上昇が落ち着かない限り、実質賃金の成長はマイナスのままであると述べた。

春の賃金交渉の結果は4月から統計に反映される。

30人以上の従業員を持つ職場では、実質賃金が前年同月比で0.7%減少し、5か月ぶりの減少となった。

政府は賃金の成長を注視しており、企業に対して価格よりも早いペースでの賃上げを求めている。

日本銀行も持続的な賃金成長を金融政策の正常化に向けた前提条件と見なしている。

春の賃金交渉は1月に始まり、主要なビジネス団体と労働連合のリーダーは、価格高騰の中で賃上げの勢いを維持する重要性に合意した。

電気業界の労働組合は、春の賃金交渉で受け入れる最低基準賃金の引き上げを1万円以上とすることを決定した。

ポイント

  1. 日本の実質賃金は1月に前年同月比1.8%減少し、3ヶ月ぶりの減少。
  2. 名目賃金は2.8%増加し、37ヶ月連続で上昇も、物価上昇に追いつかず。
  3. 春の賃金交渉が始まり、労働組合は最低賃金の引き上げを求めている。

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