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WH Smith、会計ミスで株価大暴落と利益予測見直し

概要

WH Smithの市場価値は、北米子会社での会計ミスが判明し、予想外の財務見通し修正と独立調査を発表したことにより、木曜日に約6億ポンド(約600億円)減少し、株価は42%下落した。
同子会社の利益過大計上は、販売目標達成に伴うリベートやマーケティング費用の前倒し計上に起因するもので、実際の収益は次会計年度の帳簿に反映すべきものであった。
これにより、北米事業の純利益見通しは従来の55百万ポンドから25百万ポンドに下方修正され、グループ全体の税引前利益も約110百万ポンドと見込まれ、市場の期待した140百万ポンドを下回った。
WH Smithはデロイトに調査を委ね、詳細な結果は年次決算発表時に公表される予定である。
この問題は主に北米事業に限定されており、同地域には新CEOのハウ・クルイス=ウィリアムズが昨年就任している。
同社はアメリカやカナダの空港内を中心に320店舗超を運営し、フランチャイズやブランド運営も行っている。
アナリストのニック・バブはこの警告を投資家に大きな打撃と評し、数年前のテスコの会計スキャンダルを想起させると指摘した。
2014年のテスコは約3億2600万ポンドの過大利益計上を認め、長期間にわたり信用回復に苦しんだ。
なお、WH Smithの会計ミスに関しては、PwCの監査を受けているが、不正行為の疑いはないとされている。
この発表は、高街区の事業売却後に売却価格を引き下げるなど、業績悪化の兆候とともに、ビジネスの信頼性に影を落とす結果となった。
株価は市場閉鎖時の1.4億ポンドから約900百万ポンドにまで下落し、企業の評価額は大きく縮小した。

ポイント

  1. WH Smithは会計ミスにより米国事業の利益を過大計上し、株価が急落した。
  2. ミスは売上目標やマーケティング費用の計上時期の誤りに起因する。
  3. 会社は独立調査を指示し、今後の財務見通しも大幅に引き下げた。

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参照元について

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