米国依存高まる中2023年米粒価格90.7％上昇も鈍化傾向

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概要

日本の米価格は2023年7月に前年比90.7％と急騰したが、増加率は前月より鈍化し、少し落ち着きつつある。
これは、激しい暑さや昨年の大地震警報による供給問題、買いだめが影響していると考えられる。
一方、国内のコアインフレ率は6月の3.3％から3.1％にやや縮小したものの、依然2％の目標を上回り続けている。
このため、日本銀行は今年1月に利上げを行ったが、追加の金融引き締めには慎重な姿勢を示している。
同銀行は、現状の高インフレは一時的な要因によるものとみなしており、米国からの圧力も高まっている。
米財務長官は、日本銀行はインфレーションの遅れに遅れをとっていると指摘し、10月の利上げ再開を促している。
過去のデータでは、米の消費者物価の上昇に伴い、米国は日本に対して関税を引き上げてきた。
米のトランプ政権時代には自動車を含む輸入品に高率の関税を課したが、最近の貿易協定により関税は引き下げられつつある。
日本政府は、米国からの輸入促進を目的に、米の相場高騰に対処するため、非常用在庫の放出や農業政策の見直しを進めている。
また、国内の経済成長は二季度に年率1.0％と比較的堅調に推移しているが、輸出は米国向けを中心に大きく落ち込み、7月には10.1％減となった。
この状況は、米国の貿易政策や関税引き上げの影響を色濃く反映しており、日本は今後も国内外の経済圧力に対応する必要がある。