ノジマが横浜F・マリノス買収に関心、日産の売却検討中

Contents

概要

家電大手のノジマが、日産自動車が所有する横浜F・マリノスの買収候補に浮上したことが、30日（水曜日）に報じられた。

ノジマの社長である野島廣志氏は、同日行われた就職説明会後に記者団に対し、買収の機会があれば検討する意向を示した。買収に際しては、クラブがもたらす宣伝効果と運営コストのバランスを評価する必要があるという。

日産は経営難を背景に、J1リーグに所属する同サッカークラブの売却を検討中だ。他にもIT企業などが買収候補として挙げられており、競争が激化すれば価格が上昇し、買収は難航する可能性がある。

また、ノジマは横浜の本拠地である日産スタジアムの命名権獲得にも関心を示しており、日産と横浜市は現在、命名権料金の引き下げについて交渉を行っている。

ノジマは積極的なM&A（合併・買収）戦略で知られ、過去には通信企業ニフティやPCメーカーのVAIOとも提携している。また、同社は女子サッカークラブ「ノジマステラ神奈川相模原」を運営している。

2023年3月期の売上高は8534億円を記録しており、社長はM&Aを通じて「3兆円企業」を目指す方針を示している。