経済

中国の輸出が6ヶ月ぶりの低成長、米中貿易摩擦やOPEC+減産決定で世界経済が揺れる

概要

中国の2024年8月の輸出伸び率は前年比4.4%と、過去6カ月で最も低く、予想を下回った。
米中関係の緊張を背景に、米国への輸出は33%減少した一方、東南アジア諸国向けは22.5%増加した。
米国のトランプ大統領は中国への大規模な関税発動を一時的に延期し、追加90日間の猶予期間を設けた。
米中間の貿易摩擦の激化で関税率は最大245%も想定され、中国は125%の報復関税を警告している。
中国の貿易黒字は8月に1023億ドルとなり、7月の982億ドルから増加したが、6月の1148億ドルには及ばなかった。
市場は中国政府のさらなる財政刺激策による国内需要回復に期待を寄せている。
一方、ドイツでは7月の輸出が前月比0.6%減少し、貿易黒字も縮小したが、工業生産は1.3%伸びた。
原油価格はOPEC+が生産ペースを緩やかに調整する方針を受けて上昇し、ブレント原油は1バレル66.45ドルに達した。
OPEC+は10月の増産幅を13.7万バレル/日に抑える対応を決定した。
また、米国のインフレ指標など重要経済イベントが本日予定されている。

ポイント

  1. 中国の対米輸出が33%減少、全体の輸出成長率も予想を下回る伸び。
  2. ドイツの輸出は0.6%減少したが、工業生産は1.3%増加した。
  3. OPEC+は10月から増産ペースを鈍化、原油価格は1.5%上昇。

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