経済

日本の米輸入量が急増、国内価格高騰で安価な選択肢求める動き

概要

2025年5月、日本の民間企業による関税付き米の輸入量は、2024年度全体の3.5倍に達しました。これは、国内米の価格高騰により、より安価な代替品への需要が高まったためです。

財務省の貿易統計によれば、5月の関税付き米の輸入量は10,605トンで、前年同月の115トンから大幅に増加しました。主な輸入元は米国で7,894トン、台湾、タイ、ベトナムが続きます。

国内米の価格は供給不足や政府の備蓄米放出による影響で上昇を続けています。日本総研の農業専門家、三輪康文氏は、政府が5月下旬から小売業者との直接契約で備蓄米を販売し、価格抑制に努めていると指摘しています。しかし、新米の価格が5キロあたり4,000円程度で推移すれば、再び輸入米の需要が高まる可能性があると警告しています。

日本はWTOの最小アクセス義務に基づき、年間77万トンの米を無関税で輸入していますが、そのうち人間の消費用は最大10万トンです。今回の輸入量はこの枠を超えており、1キログラムあたり341円の関税が課されています。

ポイント

  1. 5月の日本の関税付き米輸入量は前年同月比で約35倍に増加した。
  2. 国内米の価格高騰は供給不足と政府の在庫放出制度が影響している。
  3. 今後、政府の在庫販売により輸入量は減少する可能性があるが、価格上昇のリスクも残る。

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