概要
P&OフェリーのCEOであり、「英国で最も嫌われる上司」と称されるピーター・ヘブルソウェイトは、辞任を表明した。
彼は2022年、786人のスタッフを解雇し、低賃金の派遣社員に置き換えたことで激しい非難を浴びた。
その際、派遣社員は英国最低賃金を大きく下回る賃金しか受け取っていなかったため、「海賊のような行為」と批判された。
ヘブルソウェイトは当時、企業の破綻を阻止するための唯一の手段だったと主張している。
解雇後、訴追や刑事告発はされなかったが、ガルフの港湾運営子会社のDPワールドは、彼が家族の事情で辞任すると述べている。
彼の在任中、同社はコロナ禍の逆境を乗り越え、財務安定を目指し、ダウー-カレーの初の大型ハイブリッドフェリー導入などを実現した。
しかし、同社は年次財務報告の遅延や、少数の監査法人への移行などのガバナンス問題に直面した。
2022年の会計は11カ月遅れで公開され、英国の乗組員を47百万ポンド以上で解雇したことが判明した。
2023年の会計では、ヘブルソウェイトの報酬は683,000ポンドに上り、解雇と関連した55%以上の昇給とボーナスが含まれていた。
一方、船員の賃金は非常に低く、一部では時給4.87ポンドに過ぎないケースも明らかになった。
当初、P&Oは時給2.40ポンド未満の給与は認めないと説明していたが、新たな規制により賃金の引き上げが進んだ。
2023年の最終損益は91.4百万ポンドの損失となり、2022年の249.4百万ポンドの損失から改善された。
乗客数も2018年の8.4百万人から2023年には4.6百万人に減少し、事業規模は縮小している。
ポイント
- P&O Ferriesの最高経営責任者ペトロ・ヘブルスウェイトは辞任予定で、今回は家族への時間確保が理由と発表。
- 2022年の大規模な人員削減や低賃金問題が批判を集め、財務状況も2023年に回復基調にある。
- 新 legislation により低賃金の規制強化と、2023年の損失額縮小により経営改善の兆しが見られる。