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サンタンデールがTSBを26.5億ポンドで買収、雇用削減と支店閉鎖の懸念高まる

概要

スペインのサンタンデール銀行が、英国の高街銀行TSBを26.5億ポンドで買収することを発表しました。

この取引は、サバデル銀行がTSBを売却する決定を下した結果であり、サバデルはBBVAからの敵対的買収に直面しています。

取引はサバデルの株主の承認が必要で、2026年初頭にTSBが新たな所有者に移る可能性があります。

サンタンデールUKは、TSBの買収により、個人預金口座の預金額で英国の第3位の銀行になるとしています。

この買収は、サンタンデールが英国から撤退するのではないかという憶測を払拭するものですが、職員や顧客にとっては、職の削減や支店の閉鎖の懸念が高まります。

TSBは500万人の顧客を持ち、175の支店と5,000人のスタッフを擁しています。

サンタンデールUKは1,400万人の顧客と350の支店を持ち、18,000人のスタッフがいます。

TSBは過去12年間で3度目の所有権の変動を迎え、2008年の政府救済後にロイズから分離されました。

TSBは2014年に英国の株式市場に上場し、翌年にサバデルに買収されました。

サバデルは2020年にTSBの売却を検討したこともあり、TSBは2018年のITシステムの不具合から評判を回復する努力を続けています。

TSBのCEOマーク・アルメンゴルは、サンタンデールの一部として新たな章を迎えることを期待しています。

ポイント

  1. サンタンデール銀行がTSBを26.5億ポンドで買収する計画を発表。
  2. 買収により、TSBのブランド消滅や雇用削減の懸念が高まる。
  3. TSBは過去12年で3度目の所有権変更を迎えることになる。

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