経済

米失業保険申請が約4年ぶり高水準へ、雇用市場は鈍化と大規模改訂の兆し

概要

先週の新規失業保険申請は263,000件となり、約4年ぶりの高水準に達した。
前週比で27,000件増え、予想の231,000件を大きく上回った。
なお、失業申請は依然として「採用なし・解雇なし」という穏やかな低迷局面を示している。
同時にBLSは3月末時点の12カ月の雇用増加を911,000件下方修正し、娯楽・宿泊や専門サービス、小売の弱さが目立った。
8月の新規雇用は22,000件に留まり、予想の約80,000件を大きく下回った。
7月末の求人件数は720万件で、失業者が求人を上回る状況は4月2021年以来初めてとなった。
成長は今年上半期に約1.3%へ鈍化し、連邦準備の利下げ観測を巡る不確実性が強まっている。
ただし利下げは物価を2%の目標を上回るリスクもあり、金融市場は見極めを続けている。
4週間移動平均の申請は240,500件へ微増し、8月末の失業者は1.94百万人で横ばいだった。

ポイント

  1. 先週の失業保険申請は263,000件で約4年ぶりの高水準へ。
  2. BLSの大規模修正で2025年3月までの雇用増が911,000件減少。
  3. 関税などの不確実性が採用を抑制、FRBの利下げ観測を高める。

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